当社開発の高感度技術でタンパク質アレイも受託
ポスト・ゲノム・シークエンシング時代の焦点はタンパク質(プロテオーム)機能解析を網羅的に行うプロテオミックスが今や世界の主流となりつつあります。当社はこれまで独自の技術開発、特許を基にcDNAマイクロアレイの開発を行い、ヒト/マウス・サイトカイン/ケモカイン、ヒトTh1、Th2、マウス肝臓チップ等を市場に供給してきましたが、遺伝子解析が進むにつれ、直接タンパク質をアレイする技術が各方面から求められるようになっています。タンパク質はDNAの遺伝子情報を元に合成されますが、DNAの発現量とタンパク量は必ずしも比例しないと言われています。また、タンパク質はプロセッシング、糖鎖付加、リン酸化、脂肪付加などさまざまな修飾を受けており、その多岐にわたる活性はDNAと異なり熱やpHの影響を受けやすい為、アレイ化が難しいとされてきました。
当社は、各種タンパク質をDNAチップ並の高感度で安定してアレイする技術を開発しました。お客様の保持するタンパク質の受託アレイを開始しています。 ぜひ一度ご相談下さい。
タンパク質アレイの受託概要
推奨するアレイ時タンパク質濃度
最終アレイタンパク質濃度:200~800μg/mL(目安)
準備して頂く推薦サンプル条件
- 濃度:400μg/mL 以上
- 量:4μg以上
- 溶解液:1×PBSもしくはPBST(※) (TBS、TBSTは不可)
(※)溶解液の組成につきましては必ず確認させて頂きます。
保存期間について
当社データにより、アレイ及び前処理後3ヶ月まではタンパク活性がほぼ一定に維持されていることが確認されています。DNAとは異なり、保存期間及び取扱い方法につきましてはタンパク質の種類による影響が非常に大きいため、小スケールでの予備実験遂行をお薦めします。
アレイデータ
画像はタンパク質の固定化を検出したものです。サンドイッチ法での御利用も可能です。
検出対象(基盤にアレイ) | Biotinylated Bovine Serum Albumin |
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標識試薬(検出試薬) | Cy5-conjugated Streptavidine |
アレイ条件 | 上段:200μg/mL Biotinylated BSA 溶液によるアレイ (推定アレイ量 2ng) |
下段 | 800μg/mL Biotinylated BSA 溶液によるアレイ (推定アレイ量 8ng) |
標識条件 | 2μg/mL Cy5-conjugated Streptavidine |
検査機器 | GenePix4000B |
検査感度 | Laser Power 100:PMT Gain400 (Max1000) |
- F635:635nmで検出されるスポットの蛍光シグナル
- B635:635nmで検出されるバックグラウンド