タンパク質アレイの様々な受託サービス
タンパク質アレイ-1spot 独立反応システム
多検体の同時検出、タンパク質間相互作用研究、タンパク質の乾燥防止、診断マーカー開発、大規模スクリーニングに
タンパク質アレイ-1spot独立反応システムは、1スポットごとに独立して抗原抗体反応等を検出するシステムです。従来のタンパク質アレイ実験では、基板上に多種類の抗原や抗体を固定化し、一種類の検出対象中における目的物質の測定を行います。これに対しタンパク質アレイ-1spot独立反応システム-は、基板上に固定化した多種類の抗原や抗体試料に対して多種類の反応を同一基板上で同時に遂行することが可能になる画期的なシステムです。これにより、多検体検出の集積化が可能となりますので、より豊富なデータを得ると共に実験に費やす時間が大幅に短縮されます。
タンパク質アレイ-moist! 受託サービス
乾燥に弱いタンパク質のアレイに最適
タンパク質アレイ-moist!-は、タンパク質を乾燥させるステップを含まないタンパク質アレイ受託サービスです。当社がこれまで築き上げてまいりました、DNA/抗体/タンパク質アレイヤーの技術にドットブロット法を適用した装置を開発致しました。この装置により、従来から広く知られているドットブロット法で集積化したタンパク質アレイが可能となりました。タンパク質は親水化処理を行ったPVDFメンブレン上にアレイされます。これにより、乾燥によるタンパク質の変性を防ぐことが可能です。又、96wellドットブロッテイング用装置や384well対応ドットブロットレプリケーターと比較しましても、集約化における検出作業の効率化から、プロテインチップとしてスクリーニング作業にご活用頂けます。
【ドットブロット法とは】
ドットブロット法はウェスタンブロット法とは異なり、タンパク質を電気泳動などにより分離することなく、ニトロセルロース膜やPVDF膜に固定し、酵素標識抗体などを用いた抗原抗体反応により、目的タンパク質量を検出・半定量する方法です。(DNAやRNAなどの核酸を固定する場合もあります。)
ご準備して頂くサンプル条件 | タンパク質濃度 | ~500μg/mL程度のタンパク質濃度でご用意ください。低濃度の検出につきましては、反応系によって変わります。実際に小スケールでの試験を遂行されることをお薦めします。 |
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量 | 1ドットにつき、5~10μLの液量をご準備下さい。10μLの液量では、最大5枚の複製が可能です。 | |
溶解液 | 当社では通常1×TBSを使用しています。溶解液の変更にも対応させて頂けますので、小スケールでの予備実験遂行をお薦めします。 | |
スポット数 | メンブレンやアレイデザインによって変わります。 | |
保存期間 | 当社実験では、ドットブロットアレイ及びブロッキング処理後、1ヶ月程度までは一定のSN比が確認されていますが、できるだけ早く使用されることをお薦めします。又、DNAとは異なり、保存期間及び取り扱いにつきましては、タンパク質の種類による影響が大きくなります。小スケールでの予備実験遂行をお薦めします。 | |
保存条件 | タンパク質を乾燥させることなく、メンブレンを保存液(0.02%アジ化ナトリウムを含み、生体由来成分は不使用です)中に密閉した状態で4℃保存します。メンブレンを乾燥させた状態での発送をご希望される場合も対応します。 |